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南八甲田登山道合同パトロール

7月5日(日)
「平成27年度八甲田山地域高山植物等盗掘防止合同パトロール」に参加するため田代平から猿倉温泉を目指す。

05:30 石倉山牧野
右手の雛岳奥に本日目指す南八甲田の山並みが小さく見える。
正面奥の左側から赤倉岳、乗鞍岳、猿倉岳
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6:00 猿倉温泉
県自然保護課の担当者から、参加団体と本日の活動内容について説明を受ける。
今回の合同パトロールは4班に編成された各班が南北八甲田山をパトロールするもので、自分は第1班の南八甲田駒ヶ峰コースに振り分けられる。
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南八甲田地区の担当は31名を2班に編成される。

06:20 猿倉温泉出発
入山カウンター前を通り抜ける。
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今年は雨が少なく、登山道のぬかるみはそれ程でもない状態。
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登山道脇の
マイズルソウモミジカラマツ
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矢櫃沢間道過ぎのヘアピンで小休止。
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登山道はここから洗掘がひどく、進むのが大変。
今回のパトロールでは、登山者へのリスクを回避するため、ここから先に展張していたロープ柵を撤去しました。
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洗掘がひどい登山道
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エゾマツ林のギンリョウソウ
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07:35 矢櫃湿原到着
湿原のワタスゲはそろそろ終わりみたいです。
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07:45 矢櫃橋到着
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今年は雪少なく、雪解けも早かったことから、沢の水も少なめです。
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橋のたもとにノウゴウイチゴが生えていました。
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丁度食べ頃の色をしてたんで、つい試食してみましたが・・・少し酸味が強くて微妙?

10分程休憩した後、一の沢目指して出発。
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ここまでの登山道で問題となる箇所は確認されませんでした。
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茎が太く、見事なエゾニュウです。
若茎のエゾニュウは熊の好物だといいますが、ここまで育つと見向きもされないも?
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早春の若いエゾニュウは塩漬けにして食すと聞きますが、自分はまだ食べたことはないです。

こちらはハリブキです。
フキの名がついていますが、さすがにこちらは食べる人はいないかも?
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(茎にトゲが沢山あります)

ヘアピン手前の樹木間から北八甲田高田大岳と大岳が見える。
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08:30 松次郎清水到着
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南八甲田随一のオアシスです。
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いつ来てもここの清水は「やっぱりうまい!」

08:40 一の沢到着
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湿原の奥には
ハクサンボウフウイワイチョウシナノキンバイが見られる。
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北側に視線を移すと目の前には猿倉岳。
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引続き旧道(地獄峠)を進んでいく。
ここ数年の刈り払い作業により、登山道は問題ありません。
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旧道の遺構です。
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道路を横断する沢に埋められた土管の残骸。

地獄峠の湿原に入り目指す駒ヶ峰(1,417m)が見える。
写真下右側の山
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初夏の南八甲田の高原を進む。
晴天の中、パトロール隊の足取りも順調です。
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左側の山は南八甲田主峰の櫛ヶ峰(1,517m)

アカモノの群落が至る所に。
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09:10 黄瀬沼分岐到着
ここまで2時間50分かかる。
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矢櫃沢を含め、登山道脇の沢の水量が少なかったので、池塘の水量が心配されましたが、
満々と水を溜めています。
(湿原池塘の保水力の高さに納得)
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池塘の水面に映る逆さ駒ヶ峰
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池塘脇の茂みには沢山のウラジロヨウラクが花を咲かせています。
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09:20
奥入瀬川最大の支流である黄瀬川源流部の2つの小沢を渡り、駒ヶ峰登山口前の広場に到着。
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沢の手前でオオバキスミレを発見!
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これから見頃となる植物(花)です。

広場で小休止。
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ケッコウ広い場所と思っていましたが、これ位の人数だと余裕がないです。

09:35 広場から少し先にある登山道標識を確認し、いよいよ駒ヶ峰への登山開始。
ヤブで標識が隠れていました。
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しかもこの標識、朽ち果てて補修が必要です。

駒ヶ峰に登るにはこのヤブをかき分けなけれなりません。
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約20分間、ヤブの連続で我慢のしどころですが、「キツイ!」
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む?・ ム?・・ むム?・・・ これはタケノコですよね?・・・・ 一体誰が??

根曲がり竹がやっと低くなってきました。
それでもまだまだヤブが続く。
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後ろを振り返ると乗鞍岳(写真上)と黄瀬沼(写真下)が見えてきました。
乗鞍岳の裾野に直線状に旧道跡がはっきりと確認出来ます。(さっき通ってきた道です)
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駒ケ峰稜線に先行している人達が見える。
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ケッコウ離れていて、先を急ぐ。

稜線右手に雪の残る裸地場所があります。
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急斜面で雪崩が発生する箇所ですが、7月中旬からこの場所は一面お花畑に様変わりします。

気がつけばいつのまにかヤブ地帯も終わっていました。
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先行者が到着するのを待ってくれています。

ここまで登ると北八甲田(高田大岳)も少し顔をのぞかせる標高となりました。
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駒ヶ峰山頂手前の標識を補修する。
「駒ヶ峰山頂⇔猿倉岳」標識
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10:20 駒ヶ峰山頂
山頂からは南側しか展望がありませんが
黄瀬沼が足下にはっきりと、更にその先には十和田湖も見ます。
黄瀬沼奥にV字渓谷が見えますが日本の滝百選の松見の滝があります。
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黄瀬沼右手先の小高い山は十和田湖外輪山の御鼻部山

山頂から稜線を猿倉岳方面に急いで下る。
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今下ってきた駒ヶ峰を振り返る。
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駒ヶ峰山頂下の湿原を目指して進む。
この湿原を境に北側は城ヶ倉沢源流(青森市荒川)、南側は黄瀬川(奥入瀬川)源流部となります。
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前方の山は乗鞍岳、更にその先は南部赤倉岳。

湿原を抜けるとまたヤブに入ります。
ここから赤倉岳まで登山道がはっきりしない部分が多く、目印リボンを付けながら進む。
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ササヤブの中にショウジョウバカマが咲いていました。
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イワイチョウの大群落の湿原に出ました。
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湿原のハクサンチドリは終わりかけです。
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駒ヶ峰から猿倉岳稜線の最大の湿原を進んで行く。
湿原の中を切り裂く様に、まるで車が通った轍みたいに痛々しく登山者の踏み跡が残っています。
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こういう場所こそ、木道が整備されてほしいと思う。

湿原の登山者による洗掘箇所にチングルマの群落がありました。
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南側に面した箇所は花が終わり、北側はまだ見頃です。
きっと最近まで残雪があったんでしょう。

チングルマの咲く洗掘場所にはゴゼンタチバナの群落もありました。
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更にコバイケイソウも沢山咲いています。
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湿原からクマザサとチシマザサ帯に登山道は入って行きます。
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猿倉岳までもう少し。

途中、ハイマツアオモリトドマツの花が見られる。
ハイマツの花は素晴らしいピンク色です。
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花が終わると球果(マツボックリ)となっていきます。

南側にそびえる乗鞍岳には十和田方面からガスが流れてきました。
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12:00 猿倉岳到着
先に進んでいた方々が到着を待ってくれていました。
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アオモリトドマツに取り付けられた標識

赤倉岳の三角点
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山頂からは今朝通ってきた矢櫃湿原が見える。
ガスで曇っていて残念!
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猿倉岳山頂からは東側(十和田側)方面しか展望する事ができません。

12:10 猿倉温泉を目指して下山開始。
ここからが今回のパトロールの最大の難所です。
ほとんどヤブをかき分けながら進まなければなりません。 「気合いだ!!」
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ヤブに併せて洗掘もご覧の通り。
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今年は雨が少なく、洗掘場所がそれ程ぬかるんでいないのがせめてもの救いです。

ヤブこぎ約1時間 少しヤブが開けてくる。
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洗掘も少し浅くなってきました。

途中、猿倉温泉から登ってきた登山者?とすれ違う。
これ以上の登山は無理しないようにと伝える。

13:25
猿倉沢に下る手前の最後の標識です。
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ここまで来るのに大変でした。

13:40
猿倉沢目指して急な山道?(ほとんど登山道と言えません)を下る。
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下まで到着すると、こちら側にも入山者カウンターが設置されています。
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ここまでの難路を終え、皆さん自然と笑顔となります。

◆十和田八甲田地区入山者カウンター資料 (環境省HP資料)
下のURLをクリック!
十和田八幡平国立公園八甲田地区における入山者数調査について(お知らせ)

猿倉沢で靴の汚れを洗い流す。
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13:54 猿倉温泉に無事到着!
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14:05 全員の到着を確認した後、環境省からパトロールについての感想と、参加者への慰労の言葉をいただき解散する。
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皆さんお疲れさまでした!

南八甲田地域の登山道の状況について、猿倉温泉から旧道沿いに進む櫛ケ峰まではここ数年の刈り払い作業により整備されてきたが、一の沢~乗鞍岳ルート、本日のパトロールコースでもある駒ヶ峰~猿倉岳~猿倉温泉間においては、単独の入山を控え、且つ複数で入山する場合においても、事前のルート確認及び天候と体力に十分配慮した登山が必要である。
◆乗鞍岳~黄瀬沼へ下るルートは登山道がヤブと倒木のためはっきりせず、単独の入山は控えるべきと考える。


PV活動報告 髙田
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[ 2015年07月11日 12:19 ] 活動だより | TB(0) | CM(0)

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